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サンシャイン国際水族館3 サンゴ礁が危ないの巻

今朝はパソコンの機嫌が良いみたいなので今のうちに・・・

1階フロアを入ってすぐ左側にはサンシャインサンゴ礁水槽があります。砂や岩が水をきれいにする自然浄化作用を再現しているそうです。大きな水槽で、ここには何十種類もの美しいお魚が棲んでいました。
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こちらはニシキアナゴです。

普段は砂の中に潜っていますが、時々ニョロっと顔を出して流れてくる動物プランクトンを食べています。なんてかわいらしいんでしょう。



このような美しいお魚が棲むサンゴ礁の減少が近年問題になっています。2007年には沖縄のサンゴ礁の白化現象(後述)が騒がれていましたね。
そこで、サンシャイン国際水族館では環境問題を意識して、珊瑚の保護や育成にも力を入れているそうです。その活動の一環として、沖縄県恩納村から借りてきた珊瑚を移植育成し、成長した珊瑚を沖縄の海に返しているそうです。


サンゴ礁を減らしてしまう要因は以下のようなものです。

①地球温暖化(白化現象)
サンゴは褐虫藻という藻類を共生させ、光合成をさせることにより栄養を得ているのですが、海水の温度が30℃以上になるとこの褐虫藻を保持できなくなり、栄養が取れなくなります。褐虫藻がサンゴから抜けてしまうと、サンゴから色が抜けて、石灰質から成る骨格の白色ばかりが目立つようになります。これを白化現象と言いますが、このような状態が長期間続くことによりサンゴは死んでしまうのです。

②オニヒトデの発生
サンシャイン国際水族館3 サンゴ礁が危ないの巻_f0178313_8463660.jpgオニヒトデの大発生によるサンゴの減少も近年問題になっています。サンゴの上に覆い被さりサンゴを食べてしまうのです。困ったことに、このトゲトゲには毒があり、駆除が難しくなかなか数が減らないのだそうです。オニヒトデの大発生については、自然の長期サイクルによるとする説と、人間の環境破壊によるとする説があり、現状ではほとんど解明されていないようです。

③赤土の流出
赤土とは沖縄に見られる粒子の細かい赤茶色の土のことです。これが集中豪雨の度に海に流れこみ、海を濁らせてしまいます。そうすると、サンゴに光が当たらなくなるので、サンゴと共生する褐虫藻が光合成できなくなり、サンゴは栄養を取れなくなってしまうのです。また、それらがサンゴの上に堆積すると、サンゴは呼吸できなって死んでしまいます。かつては豊かな森が赤土の流出を食い止めていたのですが、土地の乱開発等により、赤土が海に流れ込むようになってしまいました。

④青酸カリ
高級食材としても有名なナポレオンフィッシュを漁獲するためにシアン化カリウム(青酸カリ)を使う業者がおり、そのためにインドネシアのサンゴ礁はボロボロになっているそうです。

う~ん、オニヒトデの駆除はできないか・・・こわいし
やっぱりまずはストップ温暖化!でしょうか。先日ボーカル仲間の藤田佐奈恵ちゃんがエコについて「出来ることからやっていきましょう!」と言っていました。本当にそうですよね。
私は環境問題についてまだまだ不勉強なので、その問題によっては態度を決められないようなこともたくさんあります。ただ、日々の暮らしの中でtoo muchなことを減らしていくくらいのことは出来そうです。こんなに美しいサンゴ礁を殺してしまうわけにはいきませんものね。


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←グレートバリアリーフを再現した水槽。
右上の方にピンク色に見えるのがハナゴイというお魚。とってもきれいでした。



サンシャイン国際水族館3 サンゴ礁が危ないの巻_f0178313_1035875.jpg


陰日性サンゴ。→
サンゴには褐虫藻を共生させ、光合成をする好日性サンゴと、光を必要としない陰日性サンゴがいます。陰日性サンゴは小さなプランクトンを捕らえて栄養を取っています。
by adachi-naoko | 2008-07-17 10:29 | NAOFISH

ボーカル足立直子のブログ


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